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015 『雨宿り』 [イメージ小説『雨宿り』]

「ところで、ヒロ・・・」

ミオが話しを切り出した。

「雨田君のこと、なんか気にしてない?」

「え?」という表情を見せた影木に、

「なんか、雨田くんに絡んでいくなって。今までそんなこと、
声をかけることすら無かったし、まあ、無関心?って感じで、
全く気にもかけてなかったのに・・・なんか・・」

とミオが続けた。

「うん・・・」

「え?」

ミオが、意外という表情を見せると、影木は、

「なんか、どういうんだろう、かわいそう?っていうような感情かな?雨田君を見てると」

と答えた。
ほっとしたように、ミオは、

「かわいそう?それじゃあ、恋愛感情じゃないわね。
うん、まさかとは思ったんだけど、そんなふうにも見えたから」

そう言って、笑った。

「うん・・・」

影木も笑顔で言った。
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