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小説『a friend from heaven』 ブログトップ
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246 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

「ああ、それから、お母さんが昼食を作ってくれたんだ。かおりの好物だった、オムライスと生クリームのたっぷりのったプリン。おいしかったなー。僕はかおりと三人で食事をしている気分でいたんだけれど、かおりはどうだった?」
「私も側に行きたかったけれど、天国から見ていただけ。すごく楽しそうにしてくれていたから、うれしかったわ。でも、もう一回、生クリーム食べたかったなー。うふふ」
「ちゃんとお供えしてたのに」
「んー、だって、お供えしてもらっても食べれないんだもん。うふ」
「食いしん坊だな、かおりは。ははは」
「魂だけになっても、食いしん坊は治らないの。うふ」
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245 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

  僕はあの時、かおりの部屋やアルバムを見せてもらって、かおりは実際に存在していたんだって実感ができたんだ。そして、かおりに対する愛情は本物だって確信したんだ。

「今でも、私のこと、愛してくれているの?」
「もちろんだよ。愛してる」
「うん。ありがとう。私もりょう君のこと、愛してる。でも・・・」

  かおりが言おうとしたことが何かは分かっている。しかし、言ってほしくない。聞きたくない。
  僕は彼女の言葉を遮った。
タグ:小説
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244 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

「そうだったんだね。海を見たの初めてだったんだね。こうしてかおりと二人で海を見に来ることができるなんて、絶対にありえないことだと思っていたから、今とっても幸せな気分がする」
「ええ、私も」
「そうそう、写真で思い出したんだけど、かおりの生まれた家に行っておかあさんに会ったこと、かおりは知っているんだよね?」
「うん。ちゃんと天国から見えていたわよ。もー、お母さんたら、りょう君に私の部屋を見せたり、アルバムまで見せてしまうから、恥ずかしかったわ」
「でも、ちっちゃい頃のかおり、かわいかったよ。おてんばそうで。ははは」
「もー。まあ、その通りだったんだけれどもね。ふふふ」
タグ:小説
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