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087 前回までの概要 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

前回からかなり間が空いてしまったので、これまでのあらすじです。


 無口で陰うつで、人を避けるようにしていた人間不信の少年が、中学の修学旅行先で、かおりという少女と不思議な出会いをする。そこは神秘的な地、宮崎県高千穂。出会ったばかりだというのに、その少女は積極的に話し掛けてきた。はじめ戸惑っていた少年は、次第にかおりに心を開いてゆく。そして会話を続けていくうちに、二人は互いに心が通じ合えていると感じていた。少年は、かおり、人を信じられる感覚を覚え、お互いに親友と呼べるような存在にまでなっていると思えた。さらに、かおりに対し甘い感情をも抱いていく。それは彼にとって初恋だった。しかし、かおりには秘密があった。

 旅行から帰ってから、少年とかおりは文通をはじめる。それを通して彼は、常にかおりの存在を身近に感じていた。そしてかおりの存在で、段々と彼は人として成長していくことができ、人としての感情を表せるようになっていく。かおりに支えられていると感じていた彼は、高校に進学できた。高校二年の時、修学旅行先が再び高千穂に決まった。そして二人は再会することができた。しかし、当然実在していると思っていた彼女はこの世の人ではないという事実を、かおりから告げられる。彼は、かおりが幽霊だと知っても、彼女に対する思いは失せるどころか愛するようになる。彼女も愛していると言った。二人は、心で愛し合っていたのだった。

     つづく・・

タグ:小説
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