088 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]
「うん。りょう君の隣にいたよ。それでね、隣の人が書いた問題の答え、りょう君に教えてあげようかと思ったんだけど。それはいけないことだなって思って、やらなかったけど。もしその人の答えが間違ってたら、いやだもんね。そういう問題じゃないか。ふふふ」
「でもかおりが側にいてくれたから、落着いて試験を受けることができたんだ。そして、合格することができた。かおりのおかげだよ。かおり大明神様、ありがとうごさいました。すごく御利益がありました。あなたは受験生の神様です。って、受験生の神様になれるよ。おさい銭、いっぱい貯まるよ、なんて。ははは」
「あたしゃ、神様じゃないよ。幽霊だよ。ふん、だ」
「ごめんごめん。冗談だよ。ほんと、かおりのおかげなんだ。ありがとう、かおり」
「りょう君が一生懸命勉強したから、その成果が出ただけのこと。私はただ、りょう君の側についていただけのこと。何もしていないのよ」
「いや、かおりがいなかったら、不安と緊張で押しつぶされてしまって、百パーセントの力は出せなかった。間違いなく、試験、落ちていたと思う。やっぱり、かおりのおかげなんだよ。うん、そう思う」
「そう、すべて私の力のおかげよ。ありがたく思いなさい。ふふふ」
「もう、真剣に言ってるのに」
「ごめん。うふ」
まるで、普通の明るく賑やかなカップルだ。僕は、かおりの明るさを眩しく思っていた。
「でもかおりが側にいてくれたから、落着いて試験を受けることができたんだ。そして、合格することができた。かおりのおかげだよ。かおり大明神様、ありがとうごさいました。すごく御利益がありました。あなたは受験生の神様です。って、受験生の神様になれるよ。おさい銭、いっぱい貯まるよ、なんて。ははは」
「あたしゃ、神様じゃないよ。幽霊だよ。ふん、だ」
「ごめんごめん。冗談だよ。ほんと、かおりのおかげなんだ。ありがとう、かおり」
「りょう君が一生懸命勉強したから、その成果が出ただけのこと。私はただ、りょう君の側についていただけのこと。何もしていないのよ」
「いや、かおりがいなかったら、不安と緊張で押しつぶされてしまって、百パーセントの力は出せなかった。間違いなく、試験、落ちていたと思う。やっぱり、かおりのおかげなんだよ。うん、そう思う」
「そう、すべて私の力のおかげよ。ありがたく思いなさい。ふふふ」
「もう、真剣に言ってるのに」
「ごめん。うふ」
まるで、普通の明るく賑やかなカップルだ。僕は、かおりの明るさを眩しく思っていた。
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